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2013年4月11日 (木)

日本では4Kを本気で4Kでマーケティングする気なのだろうか

例によってNAB2013に来ています。今年のNAB全体として、これだ!という具体的なものがあるわけではありません。粛々と4Kだったり、粛々とマルチスクリーンだったりするわけです。

そんな中、私からみて今回一番目に止まったのは、ソニーブースで見かけたこれです。

Dsc01921_2

それがどうしたと思われるかもしれません。

CES、NAB、IFA、IBCなどを巡回しているとこれがとても気になるのです。
これまでソニーは、いかなる展示会でも「4K」の呼称のみを使って来ました。ところがCES2013から、韓国メーカーを中心にUltra HD、またはUHDという言い方が登場してきます。知らなかったのですが、全米の家電業界団体であるCEAが2012年10月にこういうリリースを出していたわけですね。


今回のNABでは、放送機器展であるにもかかわらず、例年にも増してコンシューマー製品が多数展示されていました。先ほどの写真は、CESで発表した4Kブラビアの上位機種が全米で発売になったことを受けたものです。日本でも11日に発表があったようですね。


Dsc01918


ほら、右上にちゃんと出てるでしょ。今回ソニーははじめて4Kではなく、「4K Ultra HD TV」と言ったわけです。


これは4Kという記号みたいな技術用語ではなく、コンシューマー市場を意識したものであるわけです。実際に会場で聞いてみたところ、


ソニーとしては「4K」なままで行きたいと考えていたが、CEAでUltra HDで行くことで一致した。そこでソニーは4Kも残しつつ「4K Ultra HD TV」で行くことにした。

ということのようです。ところで日本では事情が違っているようなのです。今日行われた新製品発表ではあくまでも「4K」のままのようなのです。


グルーバルで統一するべきとか、そういうことが言いたいのではなりません。少なくともアメリカ市場ではこれからのコンシューマーマーケティングを考えた結果としてUHDということになったわけです。では日本ではどうなのでしょうか。


わたしはこのごろ、一般の人に「4K」の話を出来るだけするようにしています。会話はいつもこんな感じになります。


「あのさあ、4K(よんけー)テレビって知ってる?」
「は?」
「だから、よんけーてれび」
「なにそれ、知らない。3Dテレビならわかるけど4Kっていうのは4次元なの?」
「そうじゃなくてぇ、4Kというのは解像度のことなのよ、いまのハイビジョンテレビは1920X1080ピクセルという情報量なんだけどそれが縦横それぞれ倍の3840X2160ピクセルになるんだよ」
「それがなんで4Kなのさ」
「ああ、Kというのはキロ、つまり1000のことだよね、で、3840はアバウト4000だから4Kテレビなわけ」
「なんだそういうことか、これからのテレビは3Kよりもっとひどい4Kテレビになっていくって、自虐ネタかと思ったよ」


まあ一般的には誰も知らない4Kテレビですから、ブランディング次第ではうまくいくのかもしれません。たしかにウルトラHDと言ったとしても、日本ではウルトラという単語の語感がなんか古めかしく感じるのもこれまた事実です。3DTVで外した記憶も新しく、それの新しいバージョンみたいな印象も受けかねません。かといってまったく別の呼称を作るのは簡単ですが、普及浸透はそれなりに大変ではあります。


おもしろいことに日本では逆に、総務省はUHDと言い始めようとしています。これは8Kと8Kをあえて両方含んだ言い回しで使い始めました。国としていろいろな助成をする際に4Kだけというわけにもいかず、8Kであるスーパーハイビジョンをひたすら推進するNHKに対しての配慮?の意味もあります。


個人的には日本でゼロからブランディングするなら「QUAD TV」がいいのではないかと思います。quadtv.jp、調べたら今なら取れますよ。



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