« V-High放送の追加認定で地上波の4K化が絶たれた | トップページ | ビジネスクラスにアップグレードされる場合の考察 »

2014年2月 9日 (日)

ラジオが好きなんですけど

はい、ラジオが好きです。

いまも地元の湘南ビーチFMを聞きながら仕事をしていて、ちょっと息抜きです。息抜きの割にはまじめに書きます。

ラジオを聞く人が減り続けているようです。原因はいろいろあると思います。

AMラジオ局は送信所の維持が大変です。そこでV-LowでFMで飛ばし、Radikoと併用でいいのだと思います。ただしNHKはAMで500KWとか100KWとか飛ばしてもらなないと緊急時に困ると思いますが。V-LowにはコミュニティーFMとか、マルチメディア放送したい人もいるようですが、事業として成立するならやればいいと思います。個別のケースで成立する場合とそうでない場合の両方があると思います。

FMラジオのデジタル化も結局は進まないようです。デジタル化のメリットが少なくともリスナー側には殆ど無いからですね。MP3に慣れた耳にはFMで十二分なのでしょう。ここに来て急にハイレゾオーディオが注目されつつありますけど、特殊層にしかアピールできていないし、今後これがメジャーになるとも思えません。デジタル化のメリットは広告モデルを補完するための、聴取率などの営業データ収集であるはずなのですが、どういうわけかラジオ業界ではその議論が活発であるという話を聞かないのです。

聴取率調査は、未だに首都圏では年に6回、関西、中部圏では年に4回の郵送式の日記式アンケート調査といった具合。時代遅れも甚だしい。要するに「自信がない」のだろうと思います。

そんなこんなで課題は多いラジオですけど、どうやって流そうが、どうやって調べようが、当たり前だが中身が問題です。音楽の接触の仕方、流通の仕方が変わっている中で、ラジオのやっていることは何も変わっていません。ナイター中継も以前ほどは人気がないのは言うまでもないです。いまだに「ラジオ深夜便」が成功事例だとして語られているだけで、何も変わっていないんですねえ。

ラジオのメディア特性は音声メディアであるということです。マルチメディア放送は音声メディアではないのでラジオではなく、テレビやWEBと競合してしまいます。音声の特性は、ほっといても聞こえてしまうこと。視覚は目をつぶれは遮断できますが、どういうわけだか聴覚は遮断ができない。であるが故に「ながら」ができるわけです。

「ながら」とはどういうことでしょうか。つまり、何かラジオ局とは無関係の意思によって、リスナーが何らかの生活行動をしているということです。ということは、ラジオはリスナーの生活に邪魔をしない程度に入り込み、その生活に何らかのメリットを提供しなければ聞いてはくれないのでしょう。リスナーの生活行動のきっかけになるというところまで踏み込めればいいですが、現実的にはそれは難しいです。

マルコーニが無線通信に成功してから、最初のラジオ放送のようなものが始まるまでに12年もかかっています。今のスタイルの商業放送開始までは、そこからさらに14年もかかっています。時代のスピードはまるで違うにせよ、その間に数えきれないほどの試みがなされてきたに違いないです。ラジオが調子悪くなってから、まだまだ時間があまり経過していないとも言えます。

港区愛宕山からラジオ放送が始まって今年で89年とのことです。放送記念日である3月22日の話です。その後、いつの頃からかわかりませんが、リスナーからのハガキでコミュニケーションを行うようになり、ファックスからメール、いまではWEBやTwitter、Facebookが多用されています。コミュニケーションのツールは時代とともに変わっていいますが、基本構造は何も変わっていなくて、スピードアップしただけです。こうしたツールを使って、暮らしの中にどうやって入っていくのがいいのか、ラジオは考えなければいけないのだと思います。

個人的には、マルチメディア放送のようなことを、異なる経路と場所と装置で、生活者の行動エリアに、多面的に広く入り込んで行くことではないかと思っています。これは番組企画でも番組編成の話でもなく、メディアとしての根本的な位置づけを再構築する話です。コミュニケーションを非同期で可視化することでだと思うのですけどね。具体的な考えはあるので、どこかのラジオ事業者さんと機会があればお話をしてみたいものです。

木村太郎社長に話したら受け取っていただけませんでしたが。

« V-High放送の追加認定で地上波の4K化が絶たれた | トップページ | ビジネスクラスにアップグレードされる場合の考察 »

ラジオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1877597/54926085

この記事へのトラックバック一覧です: ラジオが好きなんですけど:

« V-High放送の追加認定で地上波の4K化が絶たれた | トップページ | ビジネスクラスにアップグレードされる場合の考察 »

フォト
無料ブログはココログ